- 2007-07-25 (水) 0:04
- コラム
最近思い初めてることだけど、人間の役割って、どういう場所・ どういう仕事・どういう時でも、「プロデューサ・ディレクタ・アクタ」の 3種類に分類できるんじゃないかなということ。
- プロデューサ
「企画」を引っ張ってきて、それを実際にモノにするための「場」を 準備する。 - ディレクタ
プロデューサの準備した「場」の上で「企画」を具体的な「設計図」に する。 - アクタ
ディレクタの指示で「設計図」から実空間内の「モノ」に変換する。
例えば、自動車の開発。プロデューサとは企画担当みたいなもので、 「ファミリー向けのRV」だとか「超高級スポーツカー」などの、 コンセプトを持ってくる。それは自分で考えることもあれば、 他から買ってきたり、またはディレクタ・アクタのアイデアを生かす こともある。そして、プロデューサは最適なディレクタ・アクタの 人選と、予算の確保を行う。それが「場」である。ディレクタは 設計者とデザイナであり、企画のコンセプトを受けて、それを実際に 図面に起こす作業を担当する。企画というアバウトなモノから 確実な線を引く作業だ。そして、その設計図を受けてアクタである 工場作業員や産業ロボットは実際に車を製作する。
演劇ならば、まさにそのままのネーミングである。プロデューサは 企画を持ってくる。最初からシナリオを持ってくるかもしれないし、 ディレクタとして脚本家に企画をシナリオという設計図にしてもらう かもしれない。さらにそれを演出などが役者の動きという設計図に アレンジし、それにしたがって役者が演じる。
どの仕事も貴賎はない。それぞれに難しさがあり、エキスパートが いる。もっともクリエイティブなのはディレクタかなという気がする。 アクタは悪く言ってしまえば社会の歯車かもしれないが、その世界で トップにたつための才能はまさに綺羅星のようなものが必要だ。 例えば、スポーツ選手とかね。別に本当に歯車の様に決まった動きだけを 求められるのではなく、120%の働きが必要なのだから。
プロデューサはたぶんクリエイトには直接かかわることは少ない。 でも、クリエイトの現場に対する理解が絶対的に必要だ。 そして、プロデューサは保護してもらえない。ディレクタやアクタは プロデューサによって保護してもらえる。なぜなら、有能な ディレクタ・アクタはプロデューサにとって金の卵だからだ。 でも、プロデューサを保護する人はいない。それぐらいなら 自分がプロデュースした方がいいに決まっている。つまり、 プロデューサには自分に対する絶対の自信が必要である。 自信のない人についていく人はいないし、そんな人の勧める企画に 金を出す人はいない。
で、人には天性の向き不向きがあるかなぁと。僕について考えてみれば ひとつのことに集中してしまうのが嫌という性格を考えると、やっぱり プロデューサだなぁと。プロデューサ→ディレクタ→アクタの順で 集中度が高まっていく。つまりより細かくなるというか。 例えばソフトウェア開発を考えれば、ソフトの概要を考えるプロデューサが いて、仕様を確定するディレクタがいて、実際にコーディングするアクタが いる。一番多くのプロジェクトに関われるのはやっぱりプロデューサ だろう。また自分の才能を考えた時に、細かな仕様を決定したり、 実際にコーディングしたりするのはもっと才能のある人がいるというのが 分かってしまった。でも、企画の部分には、自分ならこうするのに と思うことがたくさんある。
ただプロデューサの難しいところは、現場をやっていないのに プロデューサになるというキャリアパスが中々無いということ。 どんな業界でも基本的にはアクタから始めて、ディレクタ、プロデューサと 役割を変えて行ってる人が多いのではないだろうか。でも 僕ははっきり言って、プロデューサにしかなりたくない。 何をやっていてもいつも思うが、細かい部分はもっと才能のある人に やってもらった方がいいものができるのになぁと思うことばかりだ。 単純に言ってしまえば人に丸投げするだけの人になりたいのかもしれない。 でも、それであっても、より良いモノができるのであれば、それでいいと 思う。大事なことは自分の出世よりも目的のモノを作ることだ、という ことは小林一三翁もおっしゃっていた。まさにそれだ。
以上が、ここ最近自分が何を本当はしたいのかと真剣に考えてみたときの 結論。だからコンテンツ創造科学産学連携教育プログラムという プログラムを履修してプロデューサって何かなということを勉強している。 新海さんのようなディレクタ兼アクタの様な、傑出した才能を 抱えられることは至極のことなんだろうなぁと思ってみたり。
しかし、プロデューサとしての才能もやっぱりないよなぁ。 絶対的にコネもコミュニケーション能力もフットワークも足りてない。 ヘッドワークばっかりで、全然形にできない。納期の守れない プロデューサは最も悪いプロデューサだから、形にできる 能力がないことは最大の問題点だなぁと自覚している。 結局お前は誰なんだと聞かれた時に、何も答えられないのが とても悔しい。以上。
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