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製作委員会とか

以前に製作委員会について私見を書きました。その記事に対して ご批判を頂き、トラックバックしていただきました。うわぁ、ブログっぽいw ものすごくうれしいです。こうやって自分が言ってることを元に、何かが 始まる可能性が高いのがインターネット。

さて、せっかく貴重なご意見を頂いたので僕自身もコメントを。 製作委員会について、それが極悪であるという印象をあたえるような 記事を書いている、とありますが、それはある意味で事実です。 そういう思いを込めて書きました。ただ、いつも気分で書いているので また最近いろいろと思いを改めています。

昨日の授業で手塚プロの方のお話しを聴きましたが、その時にちょうど、 製作委員会は資金を集めリスク分散ができる点ではいいけど、 実は無限責任であることは注意しないといけないという話がでました。 この視点について僕はたしかに抜けていましたね。無限責任とは どういうことか。上の記事でも言及されている通り、思った程の 利益が上げられなかったときその損害は出資者である製作委員会の メンバーがどこまでも負います。もっと悪い例として、依頼した 制作会社が意図せずにアメリカの著作物を著作権侵害してしまい、 訴訟によって莫大な賠償金を請求されることになったとしたら、もちろん その制作会社は倒産してでも支払うわけですが、払いきれない部分は 結局製作委員会に責任が回ってきてしまう。こういう部分のリスクを 負っているわけで、製作委員会はある意味でアニメの制作会社に とっては神様でもあるわけです。

しかし、やっぱりちょっとゆがんでいる気がします。僕はテレビアニメが気になっている のでテレビアニメをテーマに考えますが、テレビ局初め製作委員会から 出る製作費(制作会社に渡される予算)は極めて低いです。しかも 制作会社はその収入から粗利を出さないといけないため、ただでさえ 低い予算よりもさらに低い制作費で作らないといけない。しかもスケジュールも ある。こういう事を考えれば、作画崩壊も止むなしということになるのか。 ついでに言えば、ここまで頑張って作ったのに放送を見送られてしまう 場合も最近続出している。

確かに、それでも制作会社は製作費分のリスクしか負わずに済んでいるし、 もしもいくらでも使っていいからいいもの作って、とかいうことにしても いいものができるとは思わない。けれども、それにしたって、いくらなんでも 低すぎるんじゃないか。製作委員会方式は決して悪くはなくて、 どうにかしてアニメをリスクを減らして作ろうと考え抜いてやられている ビジネスモデルであり、ここ最近のアニメを支えて来たことは事実。 ただ、このまま現場が貧しいままではそもそも作る人がいなくなって しまい、産業として終焉してしまうのではないか。そういう懸念が 個人的にとても強い。

前に広告の本を読んでいて、ヨーロッパのどこかで広告会社があまりにも 搾取しすぎだということで、広告料金を引き下げてしまったら、 広告会社の社員の給料も下がり、人が集まらなくなり広告のクリエイティブ 能力が下がってしまったという話があった。こうなってしまったら 最悪だなと。今のアニメ制作はどうしてもやりたい人がやっている気がするけど、 もうちょっとゆるい人も集めるべきじゃないだろうか。なんとなく 絵が描きたい人とか、なんとなく映像を作りたい人とかに間口を広げる ためには、どうしても最低限の賃金は保証できないと、アニメがそこまで 好きじゃないよという人は業界に入ってこない。でも、今の様な製作費では 制作会社はそんな余裕はかけらもない。

コンテンツ教育プログラムを始めて、コンテンツをお金の動きを中心にして 考えられる様になってきた。今まではどこからお金がきてどこに流れているのか 知らないままだったが、やっぱり産業である以上、どこかからお金が やってきて、それでどうにかして利益を生んでいる、ということが感覚として 納得できるようになってきた。そうなればなるほど、どうにも不透明な部分や 明らかに歪んだ構造が見え隠れしてくる。そもそもお金に頓着の無い 人間だからこそ、それが気になって仕方ない。中間搾取が多いのは 事実。でもリスクが大きいのも事実。いろいろと考えるべき要素は多いのです。 いろんな人の思いがある。一方で明らかに善悪が見えるものもある。 ともかくいろいろなことを勉強して、「今」の時代にフィットした形を 探していって、実行するのは僕の仕事だと最近は思っています。尊大ですかね・・・。

ということで、いつも通り思いつくまま気のままに書いている乱文ですので 間違った部分はたくさんあるでしょう。でも、それを気にして何も書けないよりは どんどん主張していこう。言ったもん勝ち・やったもん勝ちの最近の世の中は 嫌いなんですが、今に即すと何も言わないものは損をするので書く。 その中でこうやって指摘をしてもらえるととてもうれしい。というわけで、 著者さんのお名前は分かりませんが、「たまに暴論を書くブログ」さんには これからも暴論を書きまくって欲しいと思う所存であります。

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