- 2008-01-02 (水) 0:13
- スポーツ
NFLとNCAAフットボール(米国の大学アメフトリーグ)のレギュラーシーズンが終了しました。 NFLはこれから熾烈なプレイオフに入ります。説明すると、2つのカンファレンス(NPBでいうセパ)の 中の各4地区の優勝チーム+各カンファレンス残りのチームの中で勝率が高い2チーム(ワイルドカード)の 計12チームが一発勝負のトーナメントで今シーズンのチャンピオンを決めます。
今週末は「ワイルドカードプレイオフ」で、ワイルドカードチームと、地区優勝チームの中で勝率の 低いチームが対戦します。これに勝ったチームは地区優勝チームの勝率上位チームと「ディビジョナル プレイオフ」で対戦し、勝ったチームが各カンファレンスのチャンピオンを決める「カンファレンス チャンピオンシップ」で対戦します。これに勝ったカンファレンスチャンピオンチーム同士が対戦する、 世界最大のプロスポーツイベントこそ「スーパーボウル」となります。ということで、とりあえず 今シーズンのNFLの僕的感想を。
NFL2007レギュラーシーズン感想
今シーズンはなんといっても伝説となったNEでしょう。史上2チーム目のレギュラーシーズン全勝達成。 モスの加入がここまですごいことになるとは、正直誰も思ってなかったのでは…。ちなみに、 前に全勝したMIAはシーズンの試合数が少なかったので、16勝0敗という記録は史上初。さらに、 QBブレイディはシーズンTDパス数を、WRモスはシーズンTDキャッチ数でそれぞれNFL記録達成。 史上最強のホットラインはすさまじい。また、昨年覇者のINDはNEには敗れたものの、 相変わらずの好調。大きくメンバーも変わっていないから当然か。
対して、NFCではGBが奇跡の活躍。QBファーブがここまですごい人だとは、2シーズン前から 見始めた僕は知りませんでした。まさかプレイオフに進むなんて、シーズン前は思ってなかった。 また、DALも躍進。去年のシンデレラボーイQBロモの魔法は、昨年のホルダーミスで解けたかと 思ったけど、そんなことは無かった。WRオーウェンスとのホットラインはAFCのブレイディーモスに 対抗できるラインだったね。
ということで、NE、IND、DAL、GBが早々と飛びぬけてしまった今シーズンでした。前半戦、 HOU、DETといった、想像外のチームが好調を見せたものの、どれも後半失速。 逆に、前半不調だったSDやSEAはなんだかんだで地区優勝してしまっている。地力の差なんだろうな。 そんな中で、今年のシンデレラチームと言えば、なんと言ってもCLEだろう。 まさかここまでの健闘を誰が予想しただろう。終盤には地区優勝の可能性まであったんだから 驚きだ。CLEと言えば、2007ドラフトでOTトーマスとQBクインを1巡指名するという 驚きを見せてくれたチームだったが、クインは契約がまとまらず開幕NG。そこでQBフライを 開幕で使ったものの惨敗。するとなんとフライを解雇!そんなたった1試合で…。仕方なく 2戦目から先発になったのがQBアンダーソン。誰も期待してなかったでしょう。というか、 むしろ早くこけてもらってクインのNFLデビューを見たいというのが正直な気分でした。 しかし、まさかこのアンダーソンがこんな活躍をするとは。クインの出る幕なぞ全く無し。 最終的には激戦が予想されたAFC北地区で2位になるものの、ワイルドカードでのプレイオフは ならずシーズン終了。長いオフを使って、来年への基礎固めをがんばってほしい。QBは 来年もアンダーソンかな。無理に急いでクインを使う必要もあるまい。
NFCではMINのルーキーRBピーターソンがすごかった。MINもプレイオフは出られなかったが、 ピーターソンの活躍は規格外だった。なんとルーキーながら1試合でのラン獲得ヤード距離で NFL記録を作ってしまった。それだけでもすごいが、ともかくその走りはやばい。 前回ドラフト全体2位のRBブッシュのランと比較しても、その力強さが半端ない。 ピーターソンの活躍でMINも想像以上の活躍をしたが、最後の最後でプレイオフは逃した。 ピーターソンは結局NFCのラン獲得ヤードトップになったが、これはあのRBバリー・サンダース 以来とのこと。すげぇよ。
今シーズンを俯瞰してみると、地区による力のばらつきが例年以上にひどかった。 それを端的に表しているのが、ワイルドカードチームだ。AFCはJACとTEN、NFCは NYGとWAS。どちらも同じ地区であり、その地区(AFC南地区とNFC東地区)は最下位チームの 成績が8勝8敗で終えている。負け越しがいないってのはすごい激戦だ。その一方で、 AFC西地区は2位のDENが7勝9敗、NFC南地区に至っては優勝のTBですら9勝7敗という状況。 これらの地区はあまりにレベルが低すぎる。また、AFC東地区やNFC北地区ではNE、GBがあっという間に 抜け出した一方で、他の3チームが全く持って不調。昨年NFC王者のCHIはボロボロで結局 最下位、MIAに至っては危うくシーズン全敗を達成するところだった。この様に、リーグ間での 偏りがひどかったり、リーグ内での偏りがひどいところが多かったシーズンだった。 とは言え、NFLのプレイオフ制度はよく出来ていて、その結果がワイルドカードは最激戦区に 2枚振り分けられということだ。一つの地区から3チームもプレイオフってすごいね。
えっ、応援してるATLはどうなったかって?聞くでない…。やはりQBヴィックの穴は大きすぎた。 ハリントンも予想通りダメQBで、ショーブを放出したのが痛すぎた。来年もまだ無理だろうが、 徐々に立て直して欲しい。ヴィックは実刑が確定したようだが、戻ってくるのだろうか。 そんな中でも、モバイルQBの新世代は台頭してきている。去年はTENのQBヤング祭りだったが、 今年は他にもいいのがいる。特に気になったのはMINの2年目QBターバリス・ジャクソン。 ヤングの影で全然知らなかったんだけど、今年はヤングにひけをとらないくらい投げて走った。 来年からも注目だ。他にも出場はほとんど無かったが、BALのQBトロイ・スミス、 ドラフト1位のOAKのQBジャマーカス・ラッセルといった辺りが来年台頭してくればおもしろい。 BALもOAKも今年はボロボロ。その一因はQBだろう。BALはQBボーラーとQBマクネアは どちらも安定せず去年地区優勝が今年は地区最下位ってありえない。OAKは毎年の弱さを 相変わらず発揮。同じくQBで苦しむだろうと思ったCLEは前述の通りの活躍だったが こちらはQBをコロコロ変えてどうしようもない毎年のパターン。QBマッカウンも QBカルペッパーも泣かず飛ばずでダメダメ。両チームとも同じような状況だが、QBを 交代すればおもしろいかもしれない。スミスはドラフトこそ低かったものの、去年の ハイズマン賞受賞者だし、ラッセルについてはもはや言うことはなかろう。彼らが来年こそは 台頭して、モバイルQBの時代が来ればいいなぁと思ったり。
NFL2007プレイオフ予想
さて、プレイオフの予定を見てみる。
- ワイルドカードプレイオフ
- TEN@SD
- JAC@PIT
- WAS@SEA
- NYG@TB
- ディビジョナルプレイオフ
- (TEN@SD)@NE
- (JAC@PIT)@IND
- (WAS@SEA)@DAL
- (NYG@TB)@GB
これが2回戦まで。予想してみよう。まずNYGは勝つだろう。NEの最終戦も肉薄できたし、 調子はまずまず。対するTBは地区が弱かったおかげで出れた感じがする。他の3つは難しいが 勘でいくと、SD、JAC、SEAかな。TB以外のホームチームは昨年もプレイオフに出ているので その経験値がでかいと思う。ただJAC@PITに関しては、JACの好調+PITのRBパーカーの 離脱を考えてJACを選んでみた。JACのQBガラード、RBテイラー、RBジョーンズ=ドリューを PITの固いDFがどこまで止められるかが勝負だろう。
さて、その結果で行くと、ディビジョナルプレイオフは、SD@NE, JAC@IND, SEA@DAL, NYG@GB。 NE、DALは問題なく勝つだろう。NYG@GBは難しいが、ここは個人的期待も含めて鉄人ファーブの 勝利を願いGB。問題はJAC@INDだ。同地区でレギュラーシーズンの戦績はINDの2勝だが、分からんね。 でも、プレイオフの力を考えてやはりINDだろう。というか、やっぱAFCチャンピオンシップは IND@NEを見たいよね。
ということで、この結果ならカンファレンスチャンピオンシップは妥当なところでIND@NEと GB@DAL。今年の4強が出揃う。ここはもう予想できないので、個人的に見たいのでいくと、 やっぱりNEとGBでしょう。NEはパーフェクトシーズンへ、GBはファーブの花道を、と どちらもかけて戦うスーパーボウルなら楽しみで見てみたい。DALロモのスーパーボウルも 見てみたいけど、今年はやはりNE@GBでしょう。
そしてスーパーボウルGB@NE。アリゾナで行われる奇跡の対戦は、やっぱりNEのパーフェクト シーズン達成で締めて欲しい。こんな記録、多分もう二度と見ることはないだろうから。
というのが今の僕の予想。今週末の試合が終わったら、また修正していきましょう。
NCAAレギュラーシーズン感想
NCAAとはアメリカの大学体育協会のことで、各種スポーツの試合が全米で行われています。 その中でもフットボールは歴史もあり、特に盛り上がります。NCAAの仕組みについては 自分のWikiで一度まとめたのでそれを見てもらうといいかもしれませんが、超複雑ですw。
レギュラーシーズンは各大学は所属カンファレンスのリーグ戦と、昨年の成績などを 考慮した他カンファレンスの大学との試合を戦う。チームごとに試合数もバラバラで、 ノートルダム大学に至ってはカンファレンスに所属していないという有様。まぁ この辺は難しいのでおいとくけど、とりあえず各大学13試合くらいを戦って、その結果で カンファレンスの順位がつく。だがNCAAの場合それ以外に、ランキングというものが 存在する。これは別に全米で勝敗数だけでつけるものではない。そうしてしまうと、対戦相手が 強くない下部リーグのチームが上に来てしまうからね。そこでランキングは投票とかを 加味したよく分からん仕組みで作っている。作り方はよくわかんないけど、とりあえず 全米の大学が1次元に並べられるのだ。そして、このランキングの1位と2位が1月の BCSナショナルチャンピオンシップゲームという試合で対戦し、シーズンの全米1位のチームを 決定する。BCSとはBowl ChampionShip Seriesの略で、昨年のBCSチャンピオンゲームには オハイオ州立大学とフロリダ大学が出た。レギュラーシーズン全勝達成したオハイオ州立だったが、 まさかの負けを喫した。その結果、オハイオ州立大のQBでハイズマン賞(その年の大学選手の中で 最優秀選手に送られる)ももらったトロイ・スミスはドラフトでの指名順位を大きく落としたわけだ。
また、BCSチャンピオンに出場できなかった大学も、各種ボウルゲームに招待されて、 1月に1試合だけ対戦をする。ボウルゲームは大小様々あるのだが、中でも、ローズボウル・ フィエスタボウル・シュガーボウル・オレンジボウルの4つは伝統的に強豪校の対戦になる。 BCSが出来る前は、この4つのボウルゲームのうち一つを全米チャンピオンに当てていたんだったかな。 それくらい重要なボウルゲームであり、様々なルールに従って招待されるチームが決まっている。 ルールに則っていないような部分もある気がするのがよく分からんところだ。
さて、NCAAのレギュラーはは全然見ていなくて、2008年になってから結果だけ見ました。 とりあえずBCSランキングは以下の通り。
- オハイオ州立(Big10優勝)→BCSチャンピオンシップ
- ルイジアナ州立(SEC-W優勝)→BCSチャンピオンシップ
- ヴァージニア工科(ACC-C優勝)→オレンジボウル
- オクラホマ(Big12-S優勝)→フィエスタボウル
- ジョージア(SEC-E優勝)→シュガーボウル
- ミズーリ(Big12-N準優勝)
- 南カリフォルニア(Pac-10優勝)→ローズボウル
- カンザス(Big12-N優勝)→オレンジボウル
- ウェストヴァージニア(Big-East優勝)→フィエスタボウル
- ハワイ(WAC優勝)→シュガーボウル
- アリゾナ州立(Pac-10準優勝)
- フロリダ(SEC-E3位)
- イリノイ(Big10準優勝)→ローズボウル
- ボストンカレッジ(ACC-A優勝)
- クリムソン(ACC-A準優勝)
という感じ。見て分かるように、よく分からん順位の付け方。とりあえずこの中で全勝を達成したのは なんと10位のハワイ大学だけ。しかし、ハワイ大はBCSカンファレンスでは無いので対戦相手が 弱いということで10位。去年もこのカンファレンスからボイジー州立大が全勝でランキングに入って、 ボウルゲームでは奇跡的な勝利を収めている。1位は昨年に続いてオハイオ州立だが、最終週で 他がこけての1位だったみたい。まぁそれにしても強いね。
というわけで、BCSチャンピオンゲームはオハイオ州立VSルイジアナ州立(LSU)ということに なった。これは1月7日に行われる。続いて、4大ボウルだが指定のボウルゲームに結びつく BCSカンファレンスの優勝(ただしBCS1位2位を除く)のヴァージニア工科、オクラホマ、ジョージア、 USCは各ボウルゲームに決定。それぞれの対戦相手は、ローズボウルはBig10なので準優勝のイリノイ、 どの4大ボウルかは決まっていないのは、Big-East優勝のウェストヴァージニア、Big12-N優勝のカンザス、 そして非BCSながらランキング上位にきたハワイの3つが振り分けられて決定した。やっぱりよく分からん。 そういえば、今年はノートルダムがダメだったみたいだね。去年はQBブレイディ・クインが いたから良かったのか。
ハイズマン賞
先ほども述べたハイズマン賞ですが、今シーズンは異例の選出でした。
何が異例かって、なんと大学2年生の受賞となったことですね。史上初とのこと。今までの ハイズマンは3,4年生ばかりだったのが、2年生が受賞したのだから相当に凄い選手なのだろう。
ということで、今年のハイズマンを受賞したのは、フロリダ大学のQBティム・ティボゥ(Tim Tebow)という 選手だ。フロリダ大と言えば、昨年の全米チャンピオン。無敗で突っ走っていたオハイオ州立に アップセットした大学として記憶していたが、たしかあのQBは昨年4年生で、ドラフトにすらひっかから なかったはず。そんなQBをBCSチャンピオンシップで出すわけだから、多分今年の3,4年生には いいQBはいないんだろう。そんなチームで投げたのがティボゥだ。
何がすごいのか。記録を見れば分かる。パス217/317回成功の3132Yで、29TDに6INT。 これだけならまぁ凄い程度だろうが、ラン成績を見ると838Yで22TD。QBのランTD数では NCAA記録タイらしいし、パスとランの両方で20TD以上をとったのは史上初。キター!! 僕の愛するモバイルQBですよ!!!しかも珍しく白人のモバイルQB。
というわけで、YouTubeでハイライト動画を見つけましたので貼っておきます。
すごいね。よくあるモバイルQBはヤングやヴィックの様にものすごい脚の速さとカットで DFを切り裂くんだけど、こいつはちょっと違う。見た感じ飛びぬけて脚が速いわけではないが、 脚力がすごい。DFのタックルをものともせずに前に進んでいくQBなんて初めて見たよ。 これはすげぇや。2年生の体力じゃないだろ。チームは残念ながら成績不振だったが、 2年生のティボゥは来年もプレイする。来年はぜひ全米チャンプになって、ドラフト1位をとって ほしい。4年はやらないでしょw
その他、ノミネートされた選手はランキング5位以内の大学からは一人もいないという波乱。 受賞者のティボゥに至っては、BCSボウルゲーム(上述のBCSチャンピオンシップ+4大ボウル)に 出場すらできない。なかなか波乱だったことが伺える。ハイズマンについての 記事は以下のページが参考になりました。というかほとんどコピーみたいなもんです、サーセン。
BCSボウルゲーム
選手とか知らないので予想のしようもありませんから、試合が終わったら動画とか見て気になるものを 書くかもしれません。NFLだけでもパンクしてるのにカレッジまで手は出せぬ…。
まとめ
ということで、アメリカのフットボールの2007レギュラーシーズンを振り返りました。 年初はこれをチェックするのが楽しみになっています。NCAAとかレギュラーは全く知らないけど、 とりあえずBCSボウルゲームだけはチェックするようにしてます。
さぁ、NFLはプレイオフへ突入する。熱い試合を期待しています!あぁ、書くの疲れたw
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