初心者が「構造構成主義とは何か」を読む ~その1~

とある人から西條剛央さんのブログ上のあるコメントを教えてもらい、 この人はよく世界が見えていると思って、プロフを見るとこの人はどうやらすごいことを やっているらしいと分かった。それが「構造構成主義」というモノ。

Wikipediaを見たりしたが、さっぱり分からん。しかしどうも気になる。それは、 多分こういうメタな議論を勉強したいと思っている自分の欲求があったんだと 思う。というわけで「科学の剣 哲学の魔法」という対談本を読んだところ、 何となくだがその凄さは見えてきた。というか、これは理解しなきゃいけないと思った。 ついでに、池田清彦と西條剛央という2人は天才だということが分かってきた。

ということで、よく分からないいきさつですが、とりあえず「構造構成主義とは何か」を 読むことにした。このエントリのシリーズでは、人文系なんてかけらも勉強したことの ないニートの僕が、僕なりに理解した「構造構成主義とは何か」を記録していきます。 間違いしか載ってないと思うので、”必ず”原著を読むようにして下さい。 ただ、その前に何かしらのきっかけになってくれれば幸いですが^^

構造構成主義のモデル図

どうやら構造構成主義というモノは、いくつかの理論というかツールを飲み込む 必要があるらしい。それについて「構造構成主義とは何か」のP.186にある モデル図を元に簡単に引用する。

  • 現象
    • 哲学的構造構成
      • 判断中止
      • 還元
      • 記号論的還元
      • 科学論的還元
    • 科学的構造構成
      • 関心相関的選択
      • 構造化に至る軌跡
      • 関心相関的継承
      • アナロジー法

さらに、「哲学的構造構成」と「科学的構造構成」の間に

  • 現象学的概念
    • 関心相関性
    • 信憑性
  • 構造主義科学論
    • 構造
    • 恣意性

といった関連があるようです。とは言え、僕も全くわかっとらんのでとりあえずの引用。 今は「判断中止」「還元」という辺りを読んでる。どうやら、この2つは「現象学」 というモノの一部(エッセンス?)らしい。そもそも現象学が何なのか知らないけど、 とりあえず今読んだ例では、「AとBをそれぞれ正しいと信じて対立する人達」に対して、 まず「A(B)が正しい」という確信をとりあえず”置いといて”するのが、「判断中止」らしい。 そして、その状態で「A(B)が正しい」という確信がどうして生まれたのかを 遡って分析していくのが「還元」ということらしい。

ん?当たり前のことじゃないのか。僕は就活で「自分は〇〇がやりたい」という 確信をとりあえず「判断中止」して、どうしてそう思うのかという部分に関して、 自分の過去の経験や判断、考え方とかに「還元」していった。そういうことを 現象学的思考法と呼ぶらしい。何となく当たり前にやっていることだが、 そういうことを言葉で説明するのは大変なのは分かってる。現象学の人達って凄い。

科学の剣 哲学の魔法

まぁ今日はそんなところ。まだ入りも入りなので何も分かってないというのが 実感です。それより、対談本から続く内容の方が引っかかった。

「科学」は「技術」というツールがあるから、全てを納得しなくても 継承できるけど、「哲学」は各人が全て納得しないと使い物にならないという違いは 重要だと思った。テレビはいい例で、スイッチを点ければ映像が映ることは 誰でもわかってるけど、じゃあその原理を全て説明できる人なんてもういない。 それでもみんなテレビを使えるし、さらにテレビを使った何かを考えることが できる。その点で「技術」ってすごい。そして、技術があるおかげで、科学の 現象的な事実を目の当たりにできるため、そこから科学の勉強を始めることが できる。

しかし、哲学で技術に相当するモノは「各人の体験」に拠らざるを得ない。従って、 そういう体験、つまり何かこれっておかしいよなとか、これって何で当然なのとか、 思った経験のない人に、哲学を納得することなんかできない。つまり考えない人に 教えたって無駄ってこと。科学は考えない人でも、技術を作れればそれでOKだったりする。 で、結局哲学は全てを自分の経験に基づいて納得しないといけないわけで、 使えるようになるまで時間がかかる。だからなかなか継承できない。

そして、科学(=剣)も哲学(=魔法)もそれぞれ得意分野があるということ。 それは何となく分かる。けど、今まではどちらも分断しちゃってて、剣士と魔法使いは それぞれ別個に活動してて、どうにもうまくいかなかった。剣士は「あんなの 戦いじゃない」と言い、魔法使いは「剣なんて野蛮だ」とか言ってしまう。

その辺を上手く解決しつつ、さらに科学と哲学の融合というか、そういうのも図れるというのが どうやら「構造構成主義」というメタ理論らしいというのが、只今の僕の理解だ。 う~む、なんて僕好み。昔から「魔法剣士」みたいなジョブが好きなんだよね。 三国志でも、「知力の諸葛亮」や「武力の趙雲」より、それを兼ね備えた「知勇の姜維」が 好きなんだよねw きっとそういう感じになれるんだと思う。今の僕は「見習い剣士」 レベルで短剣すらろくに使えないけど、このまま剣の道だけで生きるのは嫌なんです。 とりあえずこの本読んで短剣の先に小さな光球をともせるくらいの「見習い魔法剣士」に なりたいなぁと思う。

ちなみに、対談本の「科学の剣 哲学の魔法」ってのはこういうことだったのかと、 「構造構成主義とは何か」の最初を読んでやっと分かったorz

勉強した方がよさそうな人

  • 現象学
    • フッサール
    • 竹田青嗣
oyayubi 08-02-23 (土) 9:20

なかなか難しそうな本を読んでますね^^; 続きを期待して待ってます。

ちなみに、竹田現象学はフッサールの理解としてはかなり独特なので、本気で現象学を勉強したいのなら他の著者の本にも当たった方がいいと思います。個人的には、谷徹の『これが現象学だ』がオススメです。

あと、池田清彦は『分類という思想』が割と面白かったので他の本も読んでみたのですが、正直に言って、年を経るにつれて言動が酷くなっているというのが、僕の印象です(例えば、この本とか)。

一体、彼のどこに才能を感じたのか教えて頂けると嬉しいです(これは素朴な疑問で、特に他意は無い事を強調しておきます)。

riywo 08-02-23 (土) 20:24

コメントありがとうございます。博識ですね^^
「これが現象学だ」については読んでみようと思います。

池田さんについては「科学の剣 哲学の魔法」で、本の書き方とか
読み方についていってるんですが、例えば本の書き方とか原稿用紙に
一筆書きしてるとか言ってて、素直にすげぇなと思っただけです。
まだ池田清彦著作を読んでないので、第一印象か幻想なのかも
知れませんが。ただ、対談本のあとがきの西條さんのコメントを
読むと、すごい人っぽいのがひしひしと伝わってきます。
言ってる内容より、雰囲気とか思いっきりの良さとか、その辺に
魅力を感じてるのかもしれません。

というわけで、日々電車の中は構造構成主義漬けですw