YAPC::Asia2010に行ってマジ感動した

初めて YAPC に参加してきました。YAPC というのは Perl というプログラミング言語を本当に愛する人達が 集まるカンファレンスです。と言っても、きっとエンジニアじゃない人には分からないんでしょうね、 趣味や仕事で使ってるとあるツールが好きだというだけで金曜土曜を潰してわざわざお金を払って集まる意味は。

僕は 4 月に MySQL Conference にも参加してきましたが、本当にこういう「I love 〇〇」なカンファレンスは その一体感、楽しさ、心地良さ、知的な刺激、どれを取っても夢の様な場所です。カンファレンスの間はずっと、 ずっとこのカンファレンスが終わらなければいいのに、と思ってしまいます。

僕はインフラエンジニアになってまだ 1 年半のペーペーで、開発経験なんか皆無に等しいので 正直ついていけるか不安でしたが、杞憂でした。それはきっと僕も Perl が大好きだからですね!

特に、Perl の開発者 Larry と Perl5 をマネージしている Jesse のセッションは新鮮でした。 内容について僕がつぶさに語る必要がないほどに、色々と情報が出ていると思いますが、 僕がなにより感動したのは、彼らは日本語しゃべれないのに、本当に楽しそうにしゃべっていたこと、 そして、聞いている僕たちをとことん楽しませてくれていたことです。 「楽しみたい!楽しませたい!」その気持ちがビンビン伝わってきて、もう興奮してしまいました。 見習いたい見習いたい見習いたい!

YAPC とか Perl を変態的に使いこなす人達(gfx さんとか tokuhirom さんとか)ばかり発表するのかなと 思ってたのですが、kazeburo さんや nekokak さんや myfinder さんなどむしろインフラよりな発表があったり、 kazuho 先生によるプログラム講座とか、cho45 さんによる最高のエンタテイメントショーとかあったり、 多種多様な発表に酔いしれ、痛く刺激されました。特に nekokak さんのセッションは、こういう発表もあるのかと すごい感動しました。もちろん、開発・インフラ・ユーザポ全部やってますとかすごいわーと思いました。

ここからは自分の話です。僕は web なエンジニアって大きく分けて 3 種類に分業されると思っています。 「開発」「サーバインフラ」「ネットワーク」。規模が小さいなら nekokak さんの様に全て 1 人でやったり、 規模が大きくなればそれぞれスペシャリストが分業してやったり、という感じだと思います。

結論を先に言えば、やっぱ全部できる人に僕はなりたいなと思いました。

1 年半僕はサーバインフラやってますが、開発とネットワークの間に挟まって、両方の様子も見てきました。 やっぱりよく言われる様に開発の人でサーバインフラもネットワークも十分理解してる人って少ない気がします。 実際経験しないとわからない部分は多いですからね。同じことは逆向きも言えて、やっぱり僕は開発に対する 理解が全然低いです。設計を見たり作られたものを見てあーだこーだ言うことはできますが、じゃああんた 作れんのと言われたら、なんにも書けません。ネットワークとサーバインフラはまぁまぁ近いので それなりにお互いわかりますが、じゃあファイアウォールとかスイッチのコンフィグなんか全然僕はできない。

まぁ SQL も書けない状態で入って 1 年半じゃあしょうがいないという部分はある。ただサーバインフラについては そんじょそこらの 2 年目よりも経験値を積んだ自信はあります。他のサーバインフラエンジニアや 開発・ネットワークの人達にインプットできることも数多あります。なのに全然アウトプットできてない。 特に 2 年目に入ってずーっと感じてる不満。

YAPC では、みなさんが本当にすごいアウトプットをしていました。ハンパなかったです。 それはやはり彼らが CPAN などを通じて「コミットする文化」に生きているからなんじゃないかと思います。

僕は同じエンジニアであるということを名乗るのが恥ずかしいと思いました。MySQL Conf でも同じでした。 彼らはこんなにもオープンソースソフトウェアに対してコミットしているのに、なんで僕はしてないんだ。 お前話聞いて酒のんで楽しんでるだけかよ。

「Perl は人と人との glue(のり)」と miyagawa さんは言っていました。本当にそうだと思います。僕は Perl のおかげで いろんな人に出会えて、マジで感謝しています。ついでに僕はもうひとつ「MySQL」というのりもあります。 2つののりを駆使して、もっともっといろんな人に出会いたいし、いろんな人に認めてもらいたいです。

もっともっと極めないとアウトプットできないと思ってましたが、lestrrat さんのおっしゃる通り、 「自分に役立った情報やノウハウをシェアする」だけでもそれは十分にアウトプットの価値があるんだと気付かされました。 あざすあざす。

というわけで、僕ももっともっとアウトプットしようと、今更心に誓ったのでありました。 たしかに業務上知り得た知識、的な意味でアウトプットしづらいのかなーと思ってた部分はあります。 でも、そこで自重するんじゃなくて、だったらアウトプット資料をこれでもかと作っては上司とかに 「公開してもいいですか?」と聞きまくるくらいにやってもいいんじゃないか。

弊社は Linux や Perl や MySQL をはじめ、数多くのオープンソースソフトウェアを大規模に活用することで 利益を得ていますが、これだけの規模で活用してるからこそフィードバックできる事柄って意外とたくさんあります。 パッチを書いたりする程の実力はこれっぽっちもない自分ですが、僕にだって工夫したことのひとつやふたつや みっつやよっつや、たくさんあります!そっから初めていいんじゃん!

そんでもって、代わりに開発やネットワークの情報をシェアしてもらって、教えてもらって、 僕も開発したりネットワークやったりできるようになりたいです。教えてもらいたければ まずは自分から。「”与えよ”、さらば与えられん」

あーーーーーー、ホント楽しかった。今回は聞いてるだけでしたが、絶対来年はしゃべります。 だから YAPC::Asia2011 開催してください、マジで><