カナダで自分の会社を作ってみた

カナダで自分の会社を作ってみました。OpsBR といいます。副業のお仕事お待ちしてます!

なんのために作ったか

現在は Autify でフルタイムで働いていますが、副業が可能なので少しでも収入を補っていきたいのが一番の目的ではあります。業務委託で個人でやっててもいいのですが、法人を立てることでサービスを作ったりするのもやりやすくなるので、社会勉強も兼ねて会社を作ってみようと思いました。

あと、できればゆくゆくはこっちを収入の中心にできないかなと思ってます。というのも、10 年以上会社員を続けてて、どうしても納得がいかないポイントがあるからです。

結局、雇用されてる時点でこれはどうしようも無くて、お金を求めるなら隣や上を向いて仕事するか、転職を繰り返す他ないという虚しい現実を理解してきました。お金を得て生活するためには仕方ないけど、自分のやりたいこと(お客さんのために仕事する)に背いてあと数十年も生活するのはないな、と思ったので、少しずつやり方を変えていこうと決めました。とはいえ、起業するほどのモチベーションも手持ち資金もないので、業務委託でやれることを増やしていく他はなかったです。

実際少しやってみると、自分がやったことが直接お金になって返ってくるのは思ったよりも素晴らしくて、もうちょっとちゃんとやろうと思ってアイデアをいろいろと考えてみました。その中で、小さいサービスを作ってみるのも思い当たったけど、それをやるなら法人があった方がちゃんとできるな、と思って、せっかくなら自分の仕事を管理できる自分の会社を作ろう!と決めました。

現状では売上はほとんどないですが、地道に努力していって金銭的に楽な生活ができるようにしていきたいです。サービス作りは細々やりますが、ひとまずは業務委託を広げていきたいのでお仕事お待ちしてます。(今はフルタイム有りなので時間は限られますが)

どうやって作ったか

今はカナダに永住権で住んでいるので、カナダに登記しました。カナダではこういった self-employed な場合に 2 つ選択肢があって、Sole proprietorship と Corporate がありますが、後者にしました。前者の方が主に手続的には楽ですが、上に書いた様に将来的にはちゃんと大きく(1 人分を賄えるくらいには)したくて incorporate する可能性はあるので、だったら最初からそうした方が良いと言われてなるほどと思い、Corporate にしました。手続きは Ownr というサービスを使ってやったので何も難しいことはなかったです。まぁ本当に面倒なのはこれから毎年起こる reporting なわけですが。。。

あと、登記するにあたって物理的な住所が必要なのですが、これは public な情報になってしまいます。なので、自宅住所を使うわけにもいかず、virtual office を使いました。これを探すのにかなり苦労したというかやる気をだすのに時間がかかったのですが、最終的にはThe Network Hub というところにしました。Co-working space なんかもあるので、そのうち使ってみるかもしれません。郵便物が届くと自転車で取りに行ってますが、いい運動です。

手続き的には、会社名を決めたら name request をして名前を確保して、その後各種書類を提出したら設立完了でした。続いて銀行口座を作りに銀行に行って、クレジットカードと合わせて開設。準備ができたら激安の株を保有するためのお金を振り込んで、晴れてこれで大株主です。IPO した人たちはこの激安株が莫大な富に変わったわけですね、羨ましい、と思いました。

お仕事募集中

というわけで、サービス にある様な仕事ができますので、もしご興味ある方いれば こちらからいつでもご連絡ください。英語と日本語で対応可能です。

余談: Astro が素晴らしかった

会社のホームページ(って言うと古いおじさん感がありますが)を作ろうと思って、フレームワークを何にしようかなと改めて調べていたところで、 Astro に出会いました。これはまさに僕が求めていたものでした。

  • Static Site Generator (SSG)
  • Multiple Page Application (MPA)
  • React も MDX も使える

会社のホームページなんて動きはほぼいらないサイトなので、SSG+MPA がベストなんだけど、React ベースのものはどれも SSG はおまけになりがちで SPA 前提なので色々とハマりがちでした。このブログは Gatsby ですが、Gatsby は SSG にはいいんだけど、GraphQL な部分が結局複雑さを上げていて、散々苦労した記憶がありあまり使う気はおきませんでした。

そんなところ、Astro は SSG が最初に来ており、なおかつ MPA で file base routing なので特に複雑なことを考える必要なくサイトを作成できます。また、Island architecture によって、複数の異なる UI component をキメラのようにくっつけることができます。 OpsBR では、最初慣れてる React で書き始めてましたが、ほぼ動きはいらないので Astro で書いても全然問題ないことに気づき、最後は 85% が Astro になりました。React で client:load してるのは右上の言語選択の部分と、FAQ のアコーディオンだけ (どちらも Headless UI) です。あとは Heroicons をコード上見やすくするために React で入れてますが、何も考えずに素直に Astro の中から使えてとても便利でした。FAQサービス の各項目は MDX で書いていて、その中にも必要に応じて別の component を入れることもできて、気持ち悪っ!と思うくらいスムーズに動きました。

なお、デザインは Tailwind UI を購入して使っています。デザインの経験がない僕の様な人には、コピペで組み合わせられる優れたデザイン集は最高でした。これからも色々な用途で使わせてもらうと思います。

あまりにも今回の開発体験が良すぎたので、このブログも頑張って Astro で作り直そうと思います。